テーマ型投資:宇宙関連
●明星電や進和、ペプドリ、さくらネットなどに注目
■東レ <3402>
同社は炭素繊維複合材料を手掛けるが、最適設計による軽量化が図れ宇宙用途に最適な材料といわれており、ロケットの上部衛星搭載部や段間部、固体ロケットブースターケースなどに使用されている。また、人工衛星の多くの部材においても使用。
ニコン <7731>
21年4月に宇宙航空機関連部品の受託生産においては全米トップクラスに位置づけられているMorf3D Inc.(モーフ3D社)に出資、子会社化している。インターネット接続や地球観測画像の取得・分析の需要などから市場が急拡大している中小型衛星向けに、精密加工技術を組み合わせた受託加工ビジネスを展開していく計画だ。
トヨタ自動車 <7203>
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で、燃料電池車(FCV)技術を用いた月面でのモビリティ「有人与圧ローバ(ルナ・クルーザー)」の共同研究を進めている。宇宙服なしで活動できる与圧キャビンを備えていることが最大の特徴だ。燃料電池をエネルギー源としており、月面で1000キロメートル以上の走行を可能にするようだ。
IHI <7013>
IHIエアロスペースにおいて、ロケット飛翔体の総合メーカーとして、固体燃料技術を応用し、科学観測や実用衛星打ち上げ用ロケットの開発を行う。また、日本が開発を担当した実験棟「きぼう」では、船外実験プラットフォームや船外パレットの他に船内実験室に搭載される実験ラックや実験装置、宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)の曝露パレットなどを担当した。
明星電気 <6709> [東証2]
宇宙ステーション搭載観測機器メーカーであり、衛星搭載用Xバンド送信機や小型衛星に搭載し、2GHz帯の電波を用いて地上からのコマンド受信、地上へのテレメトリ送信を行う衛星搭載用1Mbps Sバンド送受信機のほか、衛星搭載用モニターカメラ、衛星搭載用デュアルアンテナGPS受信機などを手掛けている。
三菱ケミカルホールディングス <4188>
民間企業として世界初となる月面探査の実現を目指している。ロボット・宇宙開発ベンチャーのダイモン社(東京都大田区)との間で、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)部材及び熱可塑性樹脂材料の提供や技術支援を内容とするパートナーシップ契約を締結。宇宙空間や月面での使用実績を積み重ね、製品開発と月面基地部材など用途開発を加速する。
進和 <7607>
技術部航空宇宙機器課において、航空機やロケットの生産に使用される治工具の設計・製作をはじめ、生産ラインの省力化・自動化構築やメンテナンスなどトータルサポート事業を展開する。H-2Bロケットの燃料タンク製造にかかる特殊溶接装置や治具で実績を持つ。
ペプチドリーム <4587>
17年にJAXAと、国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟を利用した高品質タンパク質結晶生成実験において、協力関係を発展させた戦略的なパートナーシップ契約を締結している。「きぼう」利用を通して、日本発・世界初の医薬品創成の早期実現に挑戦。
さくらインターネット <3778>
日本初の衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」の開発・利用促進を行うアライアンス「xData Alliance(クロスデータアライアンス)」を18年に発足。宇宙データのオープン&フリー化で多様な宇宙ビジネス創出に取り組む。
日立造船 <7004>
21年2月にJAXAと世界で初めての宇宙での全固体リチウムイオン電池の実用化に向けた実証実験に関する共同研究契約を締結している。16年から全固体リチウムイオン電池の共同開発を行っており、試作した電池を実際の宇宙環境において評価・検証をするべく、軌道上で実証実験を実施する。
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