個別株分析:三菱ケミカルホールディングス(4188)

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2021年5月9日

脱炭素に不可欠な燃料となってきた水素(元素記号H)。最大の課題は膨らむ需要に対応する量をどうつくるかだ。

水素の生産手法は主に2つある。天然ガスから分離するか、電力で水を分解して得る。二酸化炭素(CO2)が出ないよう再生可能エネルギーの電力で水素をつくるには、2050年まで毎年8億キロワットの太陽光・風力発電の導入が必要と英エネルギー大手BPはみる。

国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によると、20年に導入された再生エネは2億6000万キロワット。今のペースだと脱炭素に必要な水素を十分に賄えそうにない。

その解になるかもしれない研究が茨城県中部の農地の広がる丘で進む。100平方メートルにわたって並ぶ、水に入った白いパネル。内部をよく見ると炭酸水のようにぷくぷくと細かい泡が出ている。

白いパネルの正体は光触媒。電気を使わずに太陽光にあてて水を酸素と水素に分解し、泡となる。植物は太陽の光を使ってCO2を原料に合成反応を起こし、成長に必要な炭水化物を作りつつ副産物として酸素を出す。

パネルはこの光合成をまねた技術で、人工光合成と呼ぶ。水素を燃料として活用したり、CO2と反応させて石油由来の代替となるプラスチックなどをつくったりする。

実験は東京大学の堂免一成・特別教授や三菱ケミカル、INPEXなどの研究グループが手がけ、「水素工場」を砂漠に設ける構想を描く。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA174J30X10C21A4000000/?unlock=1

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2021年5月8日

三菱ケミカルホールディングス <4188>

民間企業として世界初となる月面探査の実現を目指している。ロボット・宇宙開発ベンチャーのダイモン社(東京都大田区)との間で、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)部材及び熱可塑性樹脂材料の提供や技術支援を内容とするパートナーシップ契約を締結。宇宙空間や月面での使用実績を積み重ね、製品開発と月面基地部材など用途開発を加速する。(株探)

https://kabutan.jp/stock/news?code=4188&b=n202105080124

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